OMC GLEN ELGIN 28yo

こんばんは!
4年前まで顔の大きさを自覚してなかった松林です。
大きさでいじられることのない22年間を過ごしてました。


気が付けば5月。
昼間は初夏の雰囲気さえありますね。


さて、今日紹介させていただくのはこちら。


20170503.jpg


OLD MALT CASK(通称 OMC)
GLENELGIN 28yo 45.4% CASKSTRENGTH


ホワイトホースの主要原酒として使われています。
グレンエルギンの印象としては、ソフトでスムース。
入門者にも無理なく受け入れてもらえそうなモルトです。


クレイゲラキ、ローゼス、エルギンを結ぶ幹線道A941号線沿いには10を越える蒸留所が集中しますが、エルギン地区でコールバーンについでもっともローゼス寄りにこのグレンエルギン蒸留所。


グレンファークラスの元所長ウィリアム・シンプソンと地元の企業家ジェームズ・カールの共同出資により1898年から1900年にかけて建てられました。
スペイサイドでは19世紀に建てられた最後の蒸留所です。


鉄道の発展とブランデー不足(1860年代から80年代にかけてフランスではフィロキセラによってブドウ畑が壊滅的被害を受けた)が、スコッチウイスキーの黄金時代をもたらします。


しかし、その後第一次、第二次世界大戦アメリカの禁酒法時代、世界不況の波をまともにかぶったスコッチ業界は、半世紀以上もの間、沈滞期を迎えることに。


1898年はスコッチ受難の時代の幕開けで、この年にリースに本拠地を構えるウイスキー商社の最大手、パティソンズ社が倒産。建設中であったグレンエルギンはその余波をまともに受け、予定のプランを大幅に縮小して建てざるを得ませんでした。


そんな中で1902年にはどうにか操業にこぎつけたが、5ヶ月後にあえなく倒産。1936年にDCL社に渡り、蒸留所の運営はグラスゴーのホワイト・ホース社があたることになり、現在はUDV社の系列となっています。


ポットスティルはストレートヘッド型で当初、初留、再留釜合わせて2基だけでしたが、1964年の改装で3倍の6基に。容量は7000リットル前後と、スペイサイドでは小型の部類。仕込水はリンクウッドと同じミズビュイズ湖付近の泉の水を利用しています。


前置きが長くなってしまいましたが、このボトルの紹介を。


何度か紹介させていただいたOMC。
老舗ボトラー・ダグラスレイン社の共同代表を務めていたスチュワート・レイン氏が二人の息子と共に立ち上げたのがこのボトルを販売してるハンターレイン社です。


封明けしてまだ日は浅いですが、とにかく、柔らかい。
カスクなのに45.4%ということから想像はつくと思います。


青りんごやカラメルやオレンジピールの香り。
オイリーさもありながら、甘くフルーティーで、バニラも感じます。フィニッシュは短くドライでフルーティー。


間違いなく美味しいモルトです……


それでは、本日もお待ちしております。